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2010-04-21

アングラP2P的なものは無くなって良いものなのか

先日ちょっと会話に出た話から.

不正コピー問題やら暴露ウィルスやらダウンロード禁止法やらで,いわゆるアングラ系P2Pネットワークは縮小に向かっていると思って良いんじゃないかと思います.
#資料は適当に探して
#それでもまだディープなアングラがあるじゃんって話はまた置いておいて

確かにまぁ上記の通り不正コピーとかの関係であんまりほめられたモノではないですが,これが根絶されてしまうことに対して,一種の危機感を覚えました.
「悪」な情報だって立派に文化を形成する一部だからです.

Winnyのネットワークでは合法的な利用法として「自分のポエムを流通させるぞ」みたいな話が出ていたりしましたが,合法なんだったらblogでもwebサイトでもやればいい話で,あえて非合法な不正コピーみたいなのが一緒に流れるところでやる必然性は薄いです.

不正コピーはだめ!(買える)コンテンツは買いましょう.
これはまぁOKです.現代の文脈においては理解できます.

絶版や権利者不詳などで買えなくなっちゃったコンテンツを流そうよ,という人も居ます.
まぁこれは法律改正か何かでおおっぴらに流通できるようにしたら幸せかもしれません.

しかし,こういったアングラ流通ネットワークは,実は「ご禁制」のものにこそ意義があるのではないかと思うわけです.
極端に言えば検閲・発禁・果ては焚書などに対する抵抗として,そんな思想・文化があったことを記録するためのメディアとして,アングラネットワークはあって良いと思うのです.

例えばドイツではヒトラーの「我が闘争」は出版禁止ですが,これを入手して読むことが必ずしも悪とは限りません.逆説的に今日の平和に役立てることもできますし,どんな形であれ一世を風靡した歴史上重要な書物なわけです.
(ちなみに「我が闘争」は2015年に著作権が切れて再出版されるような話もあるようで)

ただ,こういった情報は慣れていない人がまともに受け取ってしまうと相当なショックを受けます.映画やゲームなどは年齢によるゾーニングがありますが,アングラな情報は扱う人にさらに高度な(より専門的な?)リテラシーが求められます.
しかし,そのハードルがあっても良いので,残しておける場所・仕組みがあるべきと思います.

Freenetはそういった性格が強いものですが(「言論の自由が保障されていない国において自由な言論を達成する為」Freenet - Wikibooks),やはり現世間から「悪」と見なされるものについての保存の用途には向きません.

アングラを解禁しろ,という主張ではありません.
表に出てこないまま,知る人ぞ知る状態.そんなものが維持出来る仕組みというのはないものかなぁと思ったのです.
Winnyなんかは部分的にはそれを実現できていたのかもしれないなーと思いましたが,だからといって今日のWinnyネットワークを賞賛するわけでもありません.

# うーん,よくまとまらない.

posted at 10:27:36 on 2010-04-21 by nacky - Category: Net/Culture

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