頭の悪いパナシ 29 – 限界はみんなで超えていくもの?

10分トーク『Nacky × DJ TECHNORCH – 頭の悪いパナシ』の29回目です。

●「人間が100Mを10秒切ることが可能」と認識した瞬間、トップアスリートの多くが10秒を切ったラインで戦うようになるのは何故か
●ウルトラCは今やあらゆるアスリートが達成出来るので現在「G」まで延びた
●beatmania/DDR、当時はSuperHighway/PARANOiA(MANIAC)をクリアする人間は「超人」だったはず
●しかし現在最新の音ゲーでは初めて数ヶ月の新人がやすやすとそれを到達するのは何故か
●もはや食べていいかどうかわからないキノコを探すことが不可能なのと同様、全人類が堆積式に新記録を達成し続けている
●1991年当時のハードコアのバスドラムよりも2017年のHouseのキックの方が太い
●音楽でも何でも誰かが出来るとわかった瞬間世界中が達成する
●ドイツ・ソ連の選手が(政府が選手に内緒で打った)ドーピング記録を、後年薬物無しのアスリートが越えていく
●結局のところ「できる」というイメージ・トレーニング
●ゲームが現実の「できる」を拡張しているかもしれない
●映画やフィクションで描かれる殺人の難易度と、米軍訓練士官が訴える実際の難易度のギャップ

※デーヴ・グロスマン 著 / 戦争における「人殺し」の心理学

人間は頭の中で決めた限界までしか行動しない(身体を守るため)、が、
偶発的に限界を超えた行動を見てしまったり、
今までの限界は超えられることを知ってしまうと、
新しい限界まで行動できるようになる。

新しい限界を知るのは現場での体験が一番だが、視覚情報や伝聞、つまり「見ただけ、聞いただけ」でも超えられそうなパターンがありそうだ。

自分自身で経験・体験しなくても、他の人間が出来てしまった「完成形」「答え」があると思えれば、そこに向かって努力できるし、実際に限界を超えてくる。

 
という仮説ですけども、既に検証されてたりしませんかね。
どの分野になるんだろう、心理学か、運動生理学か。

自分じゃなくて他人でもいい(10秒を切った走者がいる→他の誰かも達成してくる)とか、
実在の人物じゃなくてもいい(サッカー選手がキャプテン翼を目指してみた)とか、

イメージトレーニングとそれを達成する努力をするために、
イメージトレーニングのイメージをつかむために、
CGを駆使して、VRを駆使して、サクセスストーリーを先に経験してしまったら
なんとなく、できる人が増えそうな気がします。

文字や言葉では伝えづらい「うまくいったときのイメージ」を、
脳と脳で共有できれば、なんか素晴らしいことになるような。

知識の並列化、みたいな話ですかねぇ。
 

反面、イメージではできてるのに現実ではサッパリできない!という
ギャップに悩む人も出てきそうだな…

逆に、自分にはできないとか、常識的に考えて無理だとか、
限界を低く設定してしまって本来の能力を生かし切れてないパターンならたくさんありそうです。

人間は、成功のイメージがあればそちらに向かうようにできている、
そういう機能が備わっていると『サイコサイバネティクス』では説かれています。
(→だからそういうのをブロックするような思考はやめて解放していこう、という話)

が、なんだかあんまり翻訳もタイトルも良くない気がするんだよなぁ。

頭の悪いパナシ 29 – 限界はみんなで超えていくもの?」への1件のフィードバック

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