頭の悪いパナシ 42 – 値段は価値で決まらない

10分トーク『Nacky × DJ TECHNORCH – 頭の悪いパナシ』の42回目です。

●マンガについて:レンタルにもない→中古にもない→月額読み放題にもない→じゃあ新品550円を買おう
●このルーティンは一体…それで新品を買えるなら最初から正規新品価格の価値があったのでは
●今まで550円で当たり前だと思っていたのに、近所にレンタル100円が出来た瞬間頭の中の定価は一瞬で崩れる
●それって音楽でもあったような
●本のマンガとKindleマンガは100円程度の差しかない
●本とKindleを併売すると極端に価格差をつけられない
●それはマンガの価値なのか、流通・印刷コストの価値なのか
●ものの価値が十年でこんなに変わるものなのか、心がついていくのが大変だ

モノの価値と値段について考えるときによく例えに出てくるのがピカソの話ですね。
「30年と30秒ですよ」
ってやつ。
「この紙に、絵を描いてくれませんか?」熱望するファンに対して、ピカソがとった行動とは? | TABI LABO

でも、複製が容易なもの、出版、印刷技術みたいな
そこでの価値、値段ってどうなるの?
というね。

マンガ1作品描いて、描き手に100万円が渡るとして、
出版社や流通業者にも100万円が渡るとして、
1冊100円で売れたとして、
200万円を100円/冊で割ると2万冊。

2万人が100円ずつ負担して、作者と流通に対してお金を分担して払ったことになる…のか?

でのこの考え方、なんか価値の総和を限定している気がして、
そもそも前提条件が違うんじゃないかとも思えてきます。

庶民としては、手軽で便利で安くて楽しいなら、そっちを選びますわな。
販売者、流通業者、出版社、作者、それぞれがどういう取り分だとしても知ったこっちゃない。
価格が最終的に安ければ素直にうれしい。

「作者、出版社にお金が入らないから、中古では買わないで下さい」
って、たびたび聞く話ですねぇ。

そんなに言うなら中古にならない形を考えればいいのに…
と思った結果が現在のダウンロード型だったり登録購読型の販売形式ですよね。

でも販売体制としてオトク感を出すために定額読み放題!聞き放題!みたいにしたら
「原作者にちゃんと実入りはあるんだろうか」とか心配しちゃう。

「こちらが良い、こちらが正義、だからこちらになるべきだ」
という考えを持つのは結構ですが、
「だからあちらを選んでいる社会は滅べ」
になっちゃうと危険だなぁと。

それなりに理由があって世の中は「こちら」に流れたんだということを一旦受け入れないとね。

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