9月試験。無対策のまま試験日を迎えてしまうことに焦った私はTOEIC対策のblogをいくつか読んでいた。そしてTOEICの世界というものに気づかされる。8月の間に取り組んでいたPodcastを聞いたりするものは、英語に慣れるには良くても、TOEIC世界とは違う世界の話題なのだ。
TOEICの世界というのは、ホテルのチェックインだったり、パソコンのソフトの設定がわからなかったり、自動車の修理を頼んだり、従業員を採用したり、である。
ホテルのチェックインは海外旅行経験があればなんとなくわかるが、だいたいトラブルがあってその対応に追われる。パソコンの話は私が専門なのでわかる。しかし他の未経験シチュエーションについては、とにかく言葉を知らないことには理解のしようがない。
飛行機は飛ばないし、プリンタは壊れる。服のサイズは違う。それがTOEIC世界だ。
そんな「TOEICあるある」をネットで拾い読みしているうちに試験になってしまった。
会場は秋田市の国際教養大学。秋田という立地ながら、授業は英語で行われ、就職率が高く、注目されている学校だ。英語で授業をしている英語レベルが高そうな学校でTOEIC。なんだか変な劣等感を感じそうになってしまうが、別に国際教養大学の学生と競うわけではない。受験や就職も関係ない。単に趣味で受けているようなものだから、気楽に行こうと考えた。
試験中、リスニングが好調だったような気がした。しかしそこで頭を使ってしまったからか、リーディングの途中で少し眠気が…
結局15問の塗り残しができてしまった。それでも前回7月が25問残しだったので、スピードはアップしている。
次、10月にも試験を受けるので、TOEIC公式問題集を注文した。しかし届くまで待っていられないので『直前の技術』という本を電子書籍で買った。
『直前の技術』と称するこの本は、問題をすべて聞かなくてもor読まなくても、選択肢から絞り込んでいくための考え方を伝授してくれた。
中高で学んだような文法に沿って考えれば、wh疑問文にはYes/Noで答えないなど、言われてみれば当たり前のことが見えてくる。リスニングの苦手意識がそのへんを忘れさせていた。
速いスピードで流れていく会話にとっかかりをつけるためには、疑問詞の使われ方に注目(この場合は耳だけど)するだけでもずいぶん楽になるというわけだ。
この本は面白かった。9月試験の前に出会いたかった。TOEICあるあるネタを読んだだけで時間を使ってしまった自分が悪い。
しかし10月の試験は来る。『直前の技術』を さっさと習得し、問題集に移ろうと考えていたが、実際にはそんな時間は取れず(取らず)『直前の技術』を半分読んだところで10月の試験日を迎えてしまうのだった…