頭の悪いパナシ 22 – コンプレックスと思い込み

10分トーク『Nacky × DJ TECHNORCH – 頭の悪いパナシ』の22回目です。

●今日は欧米コンプレックスの話
●国外から先進国の「良い所」だけ入ってくる
●不況になると「日本のここがスゴイ」という番組が凄く増える

【欧米コンプレックスの二段階思想】
●イギリスに住んでる人
自国のカッコイイ音楽 ← イギリス人
●日本に住んでいる一部の人
きっとその先にあるはずの本物のハードコア(想像) ← 日本人のハードコア ← 私達

聞き返すと何を言いたかったのか、よくわからないぐらいに話が飛んでますけれども、
大きく言いたかったことは「得られた情報で思い込みが決まるんだな」ってことです。たぶん。

「東南アジア諸国は開発途上国で遅れている」のは、確かに昔は教科書にも書いてあるし
テレビでもニュースでもそんな感じでしたが、
2010年代、世界と同じように世の中は進んでいます。

フィリピンのショッピングモールとかこんなんだし(マカティ)

スーパーマーケットもキレイです(パラニャーケ)

でも空港からちょっと外に出ればこんな感じですし

交通機関は私設のジープニー。

体育館じゃなくて屋根だけのバスケコート。

スラム街っぽいところもあります。PNR Sucat駅付近。

活気のある市場。

上記は2013年8月の様子。

日本にいると、切り取られた一面しか見えないので、思い込みができちゃうのも仕方ないのですが、
行こうと思えば行ける現代、
さらにインターネットで現地の情報も発信されている今、
少ない情報から得る思い込みというのは、だんだん無くなって来ているのかもしれません。

「思い込み」っていうとネガティブなワードかもしれませんが、
「憧れ」もまた思い込みなんですよね。
そういった熱い想いが新しいモノを作っていく原動力にもなりますし、

なんというか、うまく自分を誘導してくれる情報を周りに置いておけば、
行きたい方向に行けるんじゃないですかねぇ…

理想の音楽があっちにあるんだ!(思い込み)

あっちの情報を得ながら、想像しながら努力

なんか、どっかで、花火がはじける

最近の外国人観光客が日本のオタクカルチャーとかに憧れて色々やるのも、
こういう構図かもしれませんね。

別に正当性とかホンモノとかは置いておいて、
そこで生きている現在のリアルさが、最高に楽しいと思います。

ある程度の文脈的知識を手に入れる

空想する

具現化する

だから、楽しいな、好きだなーと思ったものは、好きでいていいんです。
いつか、花が開いちゃうから。

でもまぁ、言語は話せた方がいいですよね。
言葉を理解するというのは文化を理解することなんだなぁというのは、
外に出れば出るほど実感します。

頭の悪いパナシ 21 – 成功しない物語こそリアル?

10分トーク『Nacky × DJ TECHNORCH – 頭の悪いパナシ』の21回目です。

●今日は映画・TVドラマ「サイタマノラッパー」の話
●第一回目を映画館で見てあまりのショックに続編を全てDVDしているのに全く観れていないDJ TECHNORCH
●夢を叶えようとして失敗する作品は「実につまらない」ことが多い(だから逆に夢を叶える作品は多い)、でもなんでこの映画はこんなに面白いんだ!!
●唯一のトラックメーカーTKD先輩がフラフラになりながらの「今日俺体調いいから…」がDJ TECHNORCHに刺さる!!
●あれ観ておきたいんだけど・観なきゃいけないと思ってるんだけど観てない映画

SRサイタマノラッパーの話から始まっているので、
ご存じない方は下記の予告だけでも見てみると「なーんとなく」…あれ、わからないな?w

映画 SR サイタマノラッパー 予告

TV東京 SRサイタマノラッパー#1 予告

どうやら2010年2月に映画を見に行っていたようです。

SR サイタマノラッパーを見てきた : Nacky – Snowland.net

東京スカイツリーが建設中で300m超えたぐらいのときだったみたい。
街中にはこんなステッカーが貼られていた。そういう時代だったなぁ。

ビジネス書なんか出してる「師匠」クラスの人がよく言っている
「絶対に成功する方法」
ってのがありまして、答えはカンタン。
「成功するまでやめない」
これだけ。

なんてね、カンタンに言いますけど、なかなか成功しないから諦めるんでしょう?
それでも続けろって、なんかブラック感ありませんか?w

でも、それがブラックじゃなくなるためには
「本人が望んでやっている」
ことが重要なんですね。

サイタマノラッパーの彼らも、
望んでやってるんですもんね…
(の割には「やろうぜ!」ばっかりでダセーんですよ、リアルなんですよ…)

ただ、自分が望んでいるように洗脳されちゃうと本気でブラックですね。
この話はいずれまた。

去年はテレビもほとんど見なかったし、話題の映画も見に行かなかったので、
紅白歌合戦でみんなが恋ダンスだなんだとやっているのが、まったくわかりませんでしたw
その点PPAPは良かったね。短い時間で伝わってくるし、YouTubeでお手軽だったから。

とかいいながらGHOST IN THE SHELLは見に行ったからなぁ、私にしてはめずらしく2回も。

SRサイタマノラッパー、amazonプライムビデオでも配信してるんですね。

成功する(?)ほうのラッパー映画はこっち

頭の悪いパナシ 20 – 繰り返せばベテラン?

10分トーク『Nacky × DJ TECHNORCH – 頭の悪いパナシ』の20回目です。

●運転免許センターに行ってきた話
●センター職員の若手の目の死に方が凄く、ベテランの目の輝きが凄い
●同じことを一万回続けることで精神が疲弊する人と、練度が増していく人がいる
●もしかしたら若いうちは辛かったのに次第に仕事の喜びを見出しているのかもしれない
●特に免許講習講師の話術の練度の高さが凄すぎる(一日何回、そしてそれを何日同じ話を続けてきたのか)
●同じことを千回やる時に、それにどのように意味を感じられるのかが違う

同じことを繰り返しやれること、そして練度が高まっていくこと、これがすごい。
と、トークでは言ってましたが、

その後、実際にそういう講師の人(教習所の人)に話を聞くと
「同じことをやってるんだから反応の違いはあれ、ラクだ」
「新しいことをどんどんチャレンジできる人のほうがすごい」
というようなこと言われました。

向き不向き?隣の芝生は青い?

私(Nacky)もDJ TECHNORCHも、同じことを繰り返すのが苦手、
飽きて他のことをやりたくなっちゃう

…のですが、この番組は20回続いてますねw

話はやや逸れますが、自動車運転免許がらみで言うと、

免許取得のための教習所は、一通り同じことをやるのでラクだ、
免許を既に持っている人のための「ペーパードライバー講習」のほうが
変にクセがついていたり、自信のなさ、恐怖している感じがあって面倒だ

みたいな話はあるようです。

田舎なら誰か詳しい人の車にサッと乗せてもらえばいいですけどね。
都市部だとそうも行かないので、
専用コースを貸してくれたりするこういう講習は自信をつけるのに良さそう。

「怒る」って、すごいエネルギーが要るんですよね。
そんなにエネルギーがあるなんてすごいんですが、
「怒る」ことに使っちゃうのが勿体ないというか、
単に怒って消費しちゃうよりも、解決に向かう活動に充てた方がいいよなぁ。

でも、「怒る人」は「怒ること」しかできないんだなぁ。

回数を重ねれば、歳を重ねれば、成熟に向かうのだろうか?
内田樹『困難な成熟』では、そもそも成熟をそういうもんじゃないと言っていました。
私もそう思います。

年齢だけ上で、あまり成熟していない人というのはいますし、
でも年齢が上というのは、その分の経験があるので、
やっぱり人生としては先輩だったりするんだなぁという部分もあり、
なんだか、難しいですね。

頭の悪いパナシ19 – 駆け引きごっちゃまぜ

10分トーク『Nacky × DJ TECHNORCH – 頭の悪いパナシ』の19回目です。

●私達が「世界」の常識だと思っている定番選曲が、「真にアウェイ」なシーンでは全く通じない
●クラブの「不親切な選曲」、オタクイベントの「親切な選曲」が行き過ぎて親切ではない曲は「無理」という状況が多々ある
●「不親切な曲」を勇気を持って選曲して受けなかった時、お客さんも「勉強が足りなかった」と双方悔やんでいる日がある
●皆と同じノリが出来ないと悔やむ人達が「親切」な範囲の人々に物凄く沢山いる
●DJの「好き」が伝わらないと寒い

紙に書いた空耳ネタを掲げる、というのはコレ(前にも掲載しましたけど)

DJプレイをしている際の、DJ、お客さん、オーガナイザー、店スタッフ、
様々なプレイヤーによる「駆け引き」の話だったのかなぁと、
まとめて書いてみるとつまらんなw

このへんの駆け引きを文章化したものというのは、そんなに無いんじゃないかなぁ。
DJやってる人同士が飲み会なんかでは(若いうちは)たくさん話題に出るんだけどねぇ。

技術、テクニックみたいなのはたくさん出てますよね。
たくさん出てるってことはそれだけ売れてるんだろうなぁ。

Cosmosmith(コスモスミス)は、DJ TECHNORCHが主催した同人音楽だとかの人を集めて始めたイベント。
Gravity Field(グラビティフィールド)も、DJ TECHNORCHが主催した、とにかく好きな音楽に集中したいコンセプトのイベント。

DJは混ぜるものだろ!
カルチャーが違えどなんとかうまく混ぜてみせろや!

みたいな話もあるので、なんでもやってみたらいいんですわw

頭の悪いパナシ18 – 伝えたいのは見た目じゃない?

10分トーク『Nacky × DJ TECHNORCH – 頭の悪いパナシ』の18回目です。録音が変わりました。

Podcastも配信中です(2回分ぐらい遅れ)

●実写版「ゴースト・イン・ザ・シェル」を観た
●そもそも実写版もアニメ版も劇場アニメ版も原作も全然違うよね
●やっぱりマンガ⇔アニメ⇔実写版が全然違うとショックですか?
●童話は元ネタが同じなのに毎年違う解釈と違う絵で更新され続けてる
●最近の子供服はマネキンの顔がアニメ絵だったりする

※Anastasiya Shpaginaさん https://www.youtube.com/watch?v=SuuOM8Ok_nE

ロシアのアニメになっちゃってる女子、YouTuberですね。
Anastasiya Shpagina – YouTube

アニメでも映画でも小説でもいいんですけども、
現代の作品はいろんなものの組み合わせで出来ていますよね。

小説と言いつつ、挿絵が入りますし、むしろ挿絵と表紙で売れたりもする。
同じようなストーリーの映画が日本で作られハリウッドリメイクされ、
いろいろ変わっても最終的に伝えたかったことは一緒だったり変わってたり。

でも、熱心なファンは(熱心じゃなくても、か?)見た目がどうだとか
声優が、吹き替えが、派生ストーリーが、と、
いろいろと議論したがりますよね。

まぁ、そこまで含めて大きく捉えて、作品なんですかね…

でも、見た目が8割とか9割とか全てとか言いますよね。
実際にビジュアルで覚えているものは結構あるんじゃないかと思います。

なのに、リメイクでビジュアルが変わっちゃったら、
それは確かにショックもあるでしょうねぇ。

ドラえもんの声も、大山のぶ代じゃなきゃできない、みたいな話だったけど
時代が経ったら変わったことも受け入れられましたしねぇ。

歌手が生放送で歌ってたり、ライブで見たときに
「CDで聞いたのと節回しが違う!オリジナルと違う!」と思うのか
「ああ、これがライブだなぁ」と思うのか…

「オリジナルと違うと許せない」って感情、
実は揺り動かされる過程も楽しみなんじゃないのかなぁ。

なお、この収録の後、GHOST IN THE SHELLは2D吹き替え版も見に行ってきました。
吹き替えもあんまり違和感なく見られたけど、この翻訳でいいのか?みたいな引っかかりが。

映像については最初がIMAX 3Dだったからか、IMAX 3Dで見たいなぁと思いましたねぇ。

あ、もしかしてこのへんの現象(感情)、
ヒヨコが殻から出てきた瞬間の刷り込み(インプリンティング)に似たようなアレなのか?