頭の悪いパナシ17 – アーティストの分業

10分トーク『Nacky × DJ TECHNORCH – 頭の悪いパナシ』の17回目です。

●DJ TECHNORCHさん「メロディーを作るのが辛い…」
●延々とビートだけ作っていたい、メロディ以外の所と全部分業したいテクノウチさん
●でも他の人が作った情報量の多いメロディとは全く嚙み合わないことが次第にわかっていく
●SE分業「上流工程は楽しやがって…」
●際限無く分業して本当に自分が楽しい所だけやりたい=その場合の「作曲」とは?
●DTMは自分で全部出来過ぎるので必要以上に一人で作ってしまう?
●自動作曲、AIに作曲業が奪われる?

原作を離れればクレヨンしんちゃんもドラえもんもサザエさんも、
原作者がいなくなってもアニメは続いてますよね、しかも新作が出る。
ある意味、原作者が作り上げた作品のDNAが、他のスタッフの手を動かしている、
とも言えるのか…な?(無理矢理感ありますが)

こち亀の秋本治も有限会社アトリエびーだまを作って、
要は会社として作品を作ってましたよね。

建築もIT業界も、会社として仕事をしているし、
別にアーティストが法人化するのも、別に良いんじゃないかねぇ。

DIY、セルフプロデュースがここまで簡単になった時代だからこそ
ようやく気づいた部分かもしれません。

小室哲哉も久保こーじをサポートとしていたじゃないですか。
詳しくは知らないですが、そういう分業?みたいなの、あったのかもねぇ。

最初から打ち込みで音楽を始めた人には特に
「DTMは一人でやるもの」
みたいな固定観念ができていたかもしれないですね。

(文中敬称略)

頭の悪いパナシ16 – 売り込みの罪悪感

10分トーク『Nacky × DJ TECHNORCH – 頭の悪いパナシ』の16回目です。

●「売り込み」をされる気分についての話です
●「渋谷の服屋」はアウェイだから嫌なのか、売り込まれることが嫌なのか
●ジャパネットたかた社長は「物の魅力」だけでなく「使い方の魅力」も売り込む
●たかた社長を初めとする饒舌技巧の「気持ちがいい売り込み」
●アフィリエイトは売り込みにおける全ての技術が超絶に低いから「気持ちがよくない」のでは
●アフィリエイト程度のほんの少し(収益1円ぐらい)の売り込みですら罪悪感を感じる人

あ、テクノウチは「饒舌技巧」って言っていたのか。
自分は「超絶技巧」だと思ってました。
まぁ通じてるから良しw

「押し売り」ってネガティブなイメージありますよね。
でも押せば売れる実績があるから続くんでしょうねぇ。
しかしなんかこう、win-winじゃなくて、片方が不利益を被ってる感じがある。

一方、共感を呼んででマーケティングしましょう!win-winですよ!なんてのは
もう何年もビジネス書コーナーに並んでるテーマなんですよね。

しかしwin-winであるはずのアフィリエイトにもなぜか負い目を感じてしまう
(少なくとも私とテクノウチは、現時点でそう思っている面がある)

でも稼がないと食っていけないのは万人に共通するところ、
自分の商品を自分で売っている分にはOKなのに、
他人の商品に乗っかるあたりに罪悪感を感じてしまう(場合がある)。

なんなんでしょうねぇ。

今回は、上記のような罪悪感があることを、
黙ってないでとりあえず喋ってみよう、という回だった気がします。

罪悪感って、黙って抱え込みがちなのでね…

「なぜ罪悪感を持ってしまうのか」
という問題は、ABC理論で一度じっくり考えてみてもいいかもなぁ。

↓ハマっているのです

頭の悪いパナシ15 – プロゲーマーウメハラに学ぶモチベーション維持

10分トーク『Nacky × DJ TECHNORCH – 頭の悪いパナシ』の15回目です。

●モチベーションの上げ方のお話
●「戸締まりが出来た」レベルの些細なことでも成長記録として残してモチベーションを上げていくウメハラ・メソッド
●強制的にモチベを上げようとしてくれるソシャゲのログインボーナス
●成長と共に課題のハードルを上げ続けるのが必ずしも良いとは限らない
●課題成功の喜びよりも課題失敗の罪悪感ループ…
●「出来ないことをまず認めさせる」アルコール依存症の一般治療法

普段の仕事と、日常生活の一部も、ToDoリストで管理しているのですが、
いわゆるGTD方式が自分の基本です。

しかし紙で書いてがんばるタイプから始め、
remember the milkやらGmailにくっつけるアドオンやら、
いろいろ試しては放置になり、試しては放置になり、
最近はTodoistに落ち着きました。


Todoistは「カルマ」という仕組みがあって、
ToDoをこなしていくと点数が貯まるんですね。
ちょっとしたゲーム性が、持続のカギ。

なんか、点数を下げたくないので、
些細なことでもToDoに積む。
大きな仕事を複数に分ける(work breakdown structure)、
ができていく感じが、良いです。

大丈夫、自分はできてるじゃないか。
と自分で自覚するためには、やはり外部の記録が効果的です。

それと同時に、課題をあまり大きくしないことも重要だと思います。
ウメハラ選手の「ハードルを低くする」は、
自分に対して「それでいいんだよ」と赦しを与える行為、なんだろうなぁ。

だいたい、私たちは自分への期待が高いので、
ついついハードルを上げてしまいがちです。

あまりに大きいものを背負い込んで、どうしようどうしようと右往左往して、
時間ばかりが経っていって、「できてない罪悪感」がどんどん成長しちゃう。

足踏みしてるぞ、ループしてるぞ、またループしてるぞ…
そういうところに気づくのが第一歩。

そしてその解決を自分で負わず、
一歩引いて見てみたり、外部にヘルプを求めたりすると、
一気にラクになるんですよね。

大きいものを背負い込まないために、
あえて「仕事(依頼)を断る」

これができるようになると、
本当にラクになります。
それどころか、仕事が逆に高価値になります。
1件1件が大事になるというか、そういう感じね。

「自分の心の取扱い」は、この本で。

「あえて断る」は、この本で。

頭の悪いパナシ14 – 弘法、筆を持ち歩く?

10分トーク『Nacky × DJ TECHNORCH – 頭の悪いパナシ』の14回目です。

●今日はDJ機材の話
●「こいつこんだけ(大量の機材を)持ってくるんだからよっぽどの事が出来るんだろうな」
●→「違うんです!下手だからおうちと完璧に同じじゃないとヤなだけなんです!」
●現場に置いてあるものでなんとかするのがDJだろ!なのかよくわからない

番組中では言いたい放題テキトーなことを言ってますが、

「弘法、筆を選ばず」…本当に上手い人は道具によらずやってみせる

これ、真実だとは思うんですよね。
でも、道具が良ければもっと良い結果になっただろう、みたいなのも真実。

一方、我々のようなアマチュアなDJたちが「機材を持ち込みたがる」のは
「自信が無いから」という場合もある。

場合もある。

別に何を使おうが最終的に良ければそれでいいんですけどね。
なるべくそこで良いものを提供したいと考えると、機材を持ち歩くことになる。

それぞれに、発揮したいクオリティと道具の準備の基準ラインがあるんでしょうなぁ。

その違いがそれぞれあるのに、その前提を共有しないで良し悪しを語るから結論が出ない。
むしろ結論を出したくない部分もあるかもしれません。

料理に例えたりしてますが、
包丁はちゃんと研いでおかないとかえって危険だったりしますよね。
道具のメンテナンスまでできてこそホンモノ!って話でもありますが、
分業の進みまくった現代では、そこをアウトソーシングしてたって良いわけですよね。

砥石でちゃんと研げたらいいなぁーなんて思いつつ、
私はローラー型の包丁研ぎ器を使ってます。
そう、京セラなんですよ、セラミックだもんね。

そういえば、音楽ゲームであるbeatmaniaでも、筐体の具合が悪いとダメだ!ってんで、
「皿!修理隊!!」なる活動をしている人たちもいました。
もうページありませんね…

自分はしばらく、パソコンとTraktorのシステムを持ち歩いてましたので、
最近のPioneer DJのシステムには入ってないんですが、
現場で見てるとまぁラクそうだなぁと思います。
Traktorのコントローラーとして使わせてもらうこともありますけども、
本来はRekordboxに乗った方がもっといいんだろうなぁ。

頭の悪いパナシ13 – 時代の流れの中で「始まっちゃった」こと

10分トーク『Nacky × DJ TECHNORCH – 頭の悪いパナシ』の13回目です。

●「クラブイベントでアニメ・ゲームソングをかけるという意味でSpacetimeさんNackyさん達の「SS|EX」はその先駆けだったのでは?」
●「実は90年代から日本語歌謡とディスコ・クラブの下地は脈々と出来ていたのだよ」
●クラブは基本的に不親切、5時間踊っているうち知識として知っている曲がかかるのは一瞬
●逆にオタク系クラブイベントは究極的に親切、フライヤーに「今日は●●縛りしかかかりません」と書いてあることがある
●現状のオタク系ダンスミュージックのイベントでは親切さと不親切さが逆転して知らない曲に反応できない人がいる

クラブイベントでアニソンとかがかかるという流れ、
DJテクノウチの中ではSS|EXが始まりらしいです。

でも、そんなことはないだろうし、でも最初が明確に定義されてるわけでもないだろうし、
流れの中で自然に「始まっちゃった」んだと思うんですよねぇ。

当時の私の周りにはすでにExTENDのようなゲームミュージックとテクノが混ざってるイベントもありましたので。

他にも渋谷にあったナムコのゲームセンターINTIにはDJブースがありましたし
(マイク・ヴァンダイクのサインがあった)

私も所属して活動していたChiyoda DJ Unionでは秋葉原のCure Maid Cafeを借り切ってイベントをやっていたこともありました。
世界初!メイド喫茶DJ | Nacky – Snowland.net

DJ中に空耳を書いた紙を広げて見せる画像、あとで発掘して貼っておきます…
2017-04-19追記: 発掘しました。昔のblogに残ってた、cosmosmithってイベントでした。

BaBeのGive me up!に関しては、私は先にMichael Fortunatiのほうを知っていて、
あとからカバーされていたBaBeを知ったんですけどね。
この頃のユーロビートカバーものは、なんか隙間があって好きですねぇ。