Windows10で旧Poderosaが動かない?

SSHできるターミナルソフトといえば!
TeraTermでもPuTTYでもあるいはcygwinを使うでもいいのですが、
私はPoderosaを使っております。

で、PoderosaはVer.5になってガラっと変わってしまいまして、
Poderosa Terminal – プロフェッショナルのためのSSHクライアント
それはそれでかっこよかったり遊び心があったりして良いのですが、
いかんせんキーボードショートカットが全然使えないっぽいので、4.4.2を使うわけです。

Poderosa download | SourceForge.net

早速ダウンロードして解凍して使おうとすると
「アセンブリ (path)Granados.dll をロードできませんでした」
といったメッセージがやたらと表示され、起動できません。

.NET Frameworkがないのかな?と思いましたが、4.4.2は.NET Framework 4.0系のはずなので、
Windows10でも普通に使えるはず。

じゃぁ何が悪いかというと、セキュリティの関係でございました。
ダウンロードしてきて解凍するタイプのソフトはこうなっていくようです?

Poderosaのzipファイルを右クリックしてプロパティを開き、
「セキュリティ: このファイルは他のコンピューターから取得したものです。
このコンピューターを保護するため、このファイルへのアクセスはブロックされる可能性があります。」
の右の「許可する」をチェックしてOK。

その後解凍して使えばOKです。

Windowsも相当セキュリティに気を遣うようになったんですねー?と感心。


参考:
Node.js – Win10でpoderosaのインストールができない(66864)|teratail

ファイルの大量削除@さくら

「WPにファイルがアップロードできないんです」
「WPのアップデートもできないんです」
「WPの動作がおかしいんです」
さくらのレンタルサーバーをご利用で、長期にわたってほっとかれたサイト。
容量限界まではずいぶん余裕がある。
SFTPで適当なファイルをアップロードしようとしてもエラー。
要は新規ファイルが作れないようです。

一旦バックアップのために全部ダウンロードしようとしたら、
ファイル数が膨大すぎて無理な感じ!
キャッシュ系プラグインの吐き出した細かいファイルですねこれ。

とりあえずキャッシュプラグインを止めます。

FTPからの削除も途中で止まっちゃうので困ってしまいましたが、
なんと、さくらのレンタルサーバーはSSHでシェルに入れる!
やったー

ということで入ってみてquotaを見てみると、
確かに300万ファイルの制限が。
ちょとはSFTPで削除できていたので299万+のファイルが残っています。

% rm -rf hoge
さくらのレンタルサーバーでは実行時間が長いプログラムはKillされます。
すばらしい気遣いです。
見てたら55分ぐらいでkillされてました。

いちいち見てられないのでバックグラウンド実行
% rm -rf hoge &
これでログアウトしてもよさげです。

% quota
Disk quotas for user XXXXXXXX (uid XXXX):
Filesystem usage quota limit grace files quota limit grace
/var 4 1048576 1048576 169 100000 100000
/home 15444260 104857600 104857600 1353006 3000000 3000000

何度か実行して削除完了できそうです。

参考にさせていただきました

SSH について – さくらのサポート情報

大量・巨大なファイル操作を低負荷で行う方法 – How old are you?

i8042 no controller found / CentOS7が起動しない

PC Linuxサーバー(HP proliant microserver gen5だったかな)の電源を落とし、
物理的に移動したあとに、とりあえず接続して起動させようとしたら
i8042: no controller found
と出てきて停止してしまう。

このサーバーは外付けUSB HDDをバックアップ用に繋げてあって、
起動時にmountするようにしてあったのだが、
それが接続されていなかった。

接続したら元にもどった。
というか接続しても i8042: no controller found のメッセージは出ていた。
詳しくjournalctlも見てなかったが、本当はi8042のメッセージの後が怪しかったんだろうな。

AsteriskのVoicemailが十数秒で切れてしまう問題

Asterisk PBXにBrastelの050Free SIPで留守番電話を構築しました。
が、メッセージを吹き込んでいる最中に10秒かちょっとで勝手に通話が終了する問題が発生。
というか発生していた。テストの最中は5秒ぐらいで確認していたから。

結論
asterisk.conf の transmit_silence = yes を有効にする
(デフォルトでコメントアウトされている)


transmit_silence、すなわち無音を伝送するか、ということで
transmit_silence = no の場合、録音を待っている間、Asteriskは先方に何もデータを送らない。
それでtimeout判定か何かを食らって切れていたようだ。


調べるのにとても時間がかかった。
当然voicemail.confのmaxsilenceとかを疑ってみるも、何をどう変えても10秒ちょっとで切れる。

asterisk -rvvvvvv で状況をモニタしながら通話。
メッセージ吹き込み中に電話が切れたときのメッセージは
「user hung up」
すなわち通話終了であり、voicemail.confの設定は関係なかった。

さらにsip set debug onして見てみるとQ.850; cause=58というヒントが。
58はService Unavailable的なエラーであり、やはり何かおかしい。

様々な英語圏フォーラムでやりとりがあったが、まさにドンピシャな答えはここにあった。

[ASTERISK-11082] Voicemail cuts off at 60 seconds regardless of config settings – Digium/Asterisk JIRA
ここではtransmit_silence_during_recordと書かれていたが、おそらくバージョン違いであろう。
自分のasterisk.confには transmit_silence となっていた。

なお今回の環境は
CentOS 6.9
Asterisk 15.2.1
でした。

メーリングリストをSympaにする

長らくMLといえばfmlを使っておりました。
mailmanも使ったんですがなんかしっくりこない。
しかしfmlもfml8がなかなか進まないのと、
UTF-8なsubjectが文字化けしやすかったりする問題があり(perlの環境によるの?)
MLをガンガン使ってるクライアントに不評でしたので、思い切ってSympaに変えてみました。

オープンソースのメールサーバ/Sympaとは
今年の2月ぐらいから「メーリングリスト」で検索したらSympaが出てくるようになった。
こちらのサイトに掲載されたのが大きかったんでしょうか。

しかしSympa、あまり日本では使われていないのか、情報があんまりない。
フランス語で「サンパ」と読むらしいですよ。

環境: CentOS7、postfix、既にfml8導入済

Sympa yumリポジトリの登録
yumリポジトリ (Red Hat / CentOS) – メーリングリスト管理ソフトウェア Sympa
$ wget 'http://sympa-ja.org/download/rhel/sympa-ja.org.rhel.repo'
# mv sympa-ja.org.rhel.repo /etc/yum/repos.d/
# yum -y install sympa-httpd

MySQL(mariadb)でSympa用にDBとユーザーを作成。
DB:sympa
User:sympa
Pass:(pass)
# vi /etc/my.cnf
[mysqld]
default-character-set = utf8

セットアップ
# sympa_wizard.pl
適当に質問に答えると完了
間違えて答えてもあとでconfigファイルで直せる(はず)

# vi /etc/sympa.conf
domain mydomain.example.com
listmaster admin@mydomain.example.com
lang ja-JP
supported_lang ja
title Mydomain ML
aliases_program postalias

# postalias /etc/sympa/aliases.sympa.postfix
# postalias /var/lib/sympa/sympa_aliases

ここのpostaliasでpermission deniedが出て非常に苦労した記憶があるが、
どうにかして通った…所有者とパーミッションは下記の通りになっている。
-rw-r--r-- 1 sympa sympa 1165 Apr 6 17:29 sympa_aliases
-rw-r--r-- 1 sympa root 12288 Apr 6 17:29 sympa_aliases.db

# vi /etc/postfix/main.cf
alias_maps = hash:/var/spool/ml/etc/mail/aliases, hash:/etc/aliases, hash:/etc/sympa/aliases.sympa.postfix, hash:/var/lib/sympa/sympa_aliases
recipient_delimiter = +

fml8用のaliasesも残してある(併存してるので)
/etc/aliases.sympa.postfix が基本コマンド向け、
/var/lib/sympa/sympa_aliases がML追加されるたびに更新されるファイル

# vi /etc/httpd/conf.d/sympa.conf
Sympa管理画面の設定。適当に認証とか制限とかかけておく。

ここからはGUI。webインターフェースにアクセス。
http://mydomain.example.com/sympa/
管理者アドレスを登録して、あとはメニューを見ればわかる…はず…

よく使う設定
リストの設定変更>送受信の設定>

返信先アドレス (reply_to_header)
値: リスト (list)
すでに存在するヘッダを優先する (apply) : Reply-To:ヘッダを上書き (forced)

件名につける目印 (custom_subject)
[%list.name%]:[%list.sequence%]
※0パディングの桁数を決めたいが方法がわからない

fml8からの移行だったので
・同名のMLがfml8とSympaに存在すると、postfix上も同じアドレスがダブるのでエラー。
切り替えは素早く。
・/var/lib/sympa/list_data/(ml-name)/stats の1つめの値がMLの通し番号。
勝手に書き換えても動いた。

追記2018-04-28

メッセージのサイズ限界が5MBとなっていて不足であったので変更。
リストごとに設定画面から max_size を変更するもできる。
hoge_ml なら /var/lib/sympa/list_data/hoge_ml/config に書き込まれる。

サイト全体のデフォルト設定は /etc/sympa/sympa.conf に書く。
# 最大10MBに設定
max_size 10485760

service sympa restart してもweb管理画面からサイズ限界が変更されたように見えなかったが
service httpd restart したら更新された。