頭の悪いパナシ10 – それ運ぶ必要ある?

10分トーク『Nacky × DJ TECHNORCH – 頭の悪いパナシ』の10回目です。

●私達はAmazon×ヤマト体制に依存し過ぎ?
●買いに行かなくて良いよりも「店内で探さなくて良い」が強い?
●書籍それ自体が講演と”ディナーショウ”の宣伝?

Amazon使いまくってましたねぇ。
ここ2年ぐらいで落ち着いたかな?
でも、未だに使ってはいますね。
楽天やYahoo!ショッピングも使いますが、結局ヤマト運輸が運んできたりね。

ヤマト運輸を追い詰めているのは「アマゾン」ではなく「横浜」だ | 情報戦の裏側 | ダイヤモンド・オンライン

この記事を見ると(内容はよく考えてね)、ヤマト運輸はうまく乗り切るんだろうなぁとは思います。
問題を指摘されて問題提起に持って行く感じ。
先日はNHKニュースにまで社長の会見が取り上げられてましたし。

情報を選べる、選択肢を提示する「場」がネットに移ってしまったので
買うものが決まっている買い物、いわゆる指名買いは、
送料と配達時間さえ目をつぶれば、通販で全然オッケーなわけですね。

地方のように専門店がないところは、本当に助かります。

逆に、選択肢をズラリと見せてくれる場が必要なシーンって
意外と限られているんだなぁということです。

従来の商売が通用しない時代に、従来の方法をまもれ!というのもなんだかねぇ。
わかるんだけども。

本の内容を読者に伝えるのに、本である必要はないんですよね。
電子書籍ですらなくてもいい。

今はYouTubeとかあるしねぇ。blogだっていいし。
トークの中ではなぜかディナーショーになってしまいましたがw

内容とは全然関係ないですが、東京・有楽町の交通会館最上階のレストランは
昔懐かしい「開店する展望レストラン」です。

昔は展望も良かったんでしょうけど、今はビルが見えるだけです。
時間によって東京タワーと東京スカイツリーが交互に見えるんだっけか、記憶が彼方に…

BUSINESSFUNK~ビジネスファンクがイイんだよ…

ある日、ふと気づくとBGMが、懐かしいような感じの音になっていたのです。
懐かしいと言っても人それぞれ。私にとっての「懐かしい」は80年代からの、
テクノポップから進化したような、それでいて打ち込み感のあるカチッとした、
ロック要素は排除されたような音楽。フュージョンともまた違うあの感じ…!

Silvanian Familiesが教えてくれました。
Datasetteというロンドンの人が、Business Funkというジャンルを提唱しているのだと。

Business Funk
↑直接mp3ダウンロードできます。

BUSINESSFUNK
MAXIMUM PERFORMANCE MUSIC
Compiled by Datashat from the libraries of KPM, Bruton, Rouge, DeWolfe, Chappell, and Atomosphere, 1978-1984

って書いてますね。

soundcloudに上がってるBusinessfunkのほうではbusinesscoreって呼び方もしていて
ちょっとブレてますが、名前的にはビジネスファンクのほうがいいですよね!

The very finest über-rare 80s Business-Presentation Funk (Businesscore), propulsive Science-Documentary Electro and Feel-Good Teletext Cheese. May cause mild grinning.

ううー、feel-good teletext cheeseのあたりの感覚がわからん…

新ジャンル「ビジネスファンク」がやばい件 – 納豆には卵を入れる派です。
結構前からあるんですねこのmix。こちらの解説によれば

テレビのニュースとか教育番組、ドキュメンタリーとかでBGMでかかっている量産型の音楽の中から、なんかブリブリした感じの打ち込み系のカッコイイやつを集めて「ビジネスファンク」と呼ぼうということらしいです。

こうなると自分でもビジネスファンクに類するモノを発掘したくなりますよね。

まずぱっと頭に浮かんだのは、1980年代のNHK教育のBGM。
将棋の時間とかのオープニング、平成に入って琴ベースの和風なものになる前の曲が、
すごいそれっぽかった記憶があるんだよなぁ。
(NHKアーカイヴスに行ったら見られないかしら…)

あと、月刊バスケットボール紙上で通販していた「高校バスケ熱戦ビデオ」の
冒頭ダイジェストのBGMもまた近い感じでした。
これは制作元のリアルタイムさんに飲み会で聞いたら「映像用の著作権が大丈夫なやつ」だそうで。
まさにライブラリ!

他は、つくば科学万博の音楽をやってたりしたテクノポップユニット「TPO」とか
ゲームミュージック各種なんかは近いのかなーと思ったんですが、
ファンク感が足りなかったですね。
ディーヴァのCDのほうなんかはそれっぽいところも一部あったりしましたが。

まずはビジネスファンク自体を広めて、ライブラリを広げていかないとなぁ。


↑あれ、コメント欄にBit Shifterがいるぞ…w

頭の悪いパナシ9 – 手放せない本、見せられない本、デジタル化

10分トーク『Nacky × DJ TECHNORCH – 頭の悪いパナシ』の9回目です。

●沢山のマンガ家が「この巻が売れないと打ち切られます」「発売後一週間以内に」「Kindleではなく」「書店で購入して下さい」とお願いしている
●何故Kindleは売れ行きにカウントされないのか
●千万部発行していた出版社が全てKindleに移行すると何人の印刷業者が失職する?

成年マーク付きの本を家庭の事情により処分した話をしていますが、
その中でも困ったのは、直接の友人からサインを入れてもらった本ね…
結局、厳密に保管しております。
でも表の本棚には並べられないので読み返す機会も無くなってしまうなぁ。

紙の本からデジタル本へ、レコードがCDになってmp3配信へ。
物理的、通信媒体としての「メディア」は自体によって変わっていきますが、
その変化は劇的にいきなり切り替わるわけではなくて、徐々に変わっていくのでしょうねぇ。

紙に印刷できたこと自体は、革命だったんですよね。
グーテンベルグの金属活字による印刷技術革新は、印刷革命とも言われています。

↑レビューに大体の中身が書かれてます

印刷技術が当たり前の時代に生まれた私たちにとって、
印刷が無かった頃の生活はどんなものだったのか、なかなか想像できません。

何より社会構造が全然違っていたのですよね。
写本、保管、布教。知識は特権階級のものだった。

現代では、著作、印刷、製本、流通、販売という流通の仕組みの上で広がるようになっている。
この変化は時代を経てきたものでしょうけど、
さて、デジタル化はどれぐらいの期間で浸透していくのでしょうかねぇ。

流通の仕組みに乗ったことは「それがベストだったから」というよりも
「当時はそれがいいと思った」からでしょう。
時代の先の先を見通して、合理性の果てに決まったものではないと思います。

だから、昔のことを「それは不合理だ」と憤っても仕方がないですね。
逆に、なんで「さっさと新しい体制にならないんだ!」と憤っても仕方が無いのかもねぇ。

トークの中では触れてませんが、
本棚という存在が、他の人への紹介機能を果たしていた部分は結構あると思うので、
デジタル配信にもそのへんの昨日は欲しいのですが、
まだ使ってる人間側がそこまでデジタル化に対応できていないなぁ、と思います。

お邪魔しまーす、あ、本棚だ、
あの人、こんな本を読んでるんだなぁ、
参考に自分も読んでみようかな…

という機会を奪っていたり、逆に

この本、いい本だからあの人に勧めよう、
え、パソコンもスマホもないの?困ったなぁ

みたいな
極端に言えばそういう話です。

大学の教科書類はどこに処分したんだっけなぁ…w

頭の悪いパナシ8 – 金のためにやってるんじゃないよと言えるには

10分トーク『Nacky × DJ TECHNORCH – 頭の悪いパナシ』の8回目です。

●プロゲーマー・ウメハラ選手曰く「一番人数の多いゲームが一番レベルが高い(だからストリートファイターを選ぶ)」
●これは音楽のメジャージャンルでも通じるのか?
●それはやはり目的によるのか、では音楽での目的とは何か

「衣食足りて礼節を知る」…と同じように、
余裕とか自信があるからこそ、
純粋に楽しみに行けるのかな?という話。

合理性だけを突き詰めていくと世の中つまらんことになるよね、
という話が2人の間には共有されていると思うのですが、
敢えてそこを再度問うて見た結果、
やっぱりそうだねーという感じになりました。

ウメハラが賞金約730万円をアメリカの大学へ全額寄付した話 – とある30のおっさんのぼやき帳

「場」への感謝があるんだなぁ。
これって、やっぱり、本心からなんじゃないかなぁ、と思う。

寝っぱなしだけど充電してる、の話は第1回目で話していた。

頭の悪いパナシ | Nacky – Snowland.net

落語心中を見よう。あと山寺宏一の落語

「昭和元禄 落語心中」

地上波でもちょっと見てましたが、Amazonプライムビデオで無料配信してたのでその後はもっぱらそちらで見ています。

前後して私も東京で落語を見に行くようになりまして、
個人的には話の理解が同時進行だったので面白みがすごい。

1期2期と見続けてますが、なんか、染みるタイプの感動っていうのか、
日本的で、いいなぁと思いますわ…

画面に出てくる町並みも向島、浅草、戦前の都内…
そういう描写も楽しいです。

あと話を理解する上で花街の仕組みも知らないといけませんが、
まぁ今どきはちょっとググればすぐわかりますしね。

 

公式サイトで導入部分のダイジェストがありますので(それでも20分あるけど)
こちらを見てみて後ろを見るかどうか決めたら良いと思います。

アニメ「昭和元禄落語心中」

話の途中から出てくる重要人物、二代目助六の声優が山寺宏一でビックリでした。
まぁ落研にもいたし、適役なのかなーと思ってましたが

演技派と呼ばれる関智一さん、山寺宏一さんらベテラン陣の新たな挑戦 | アニメイトタイムズ
実際に落語をやってのオーディションだったんですねぇ。

山寺宏一が「古今亭志ん朝の落語」を見たあの日 | カルチャー情報サイト「yoppy」
寄席エピソード、できすぎじゃないのーw

落研、山寺宏一と言えば、私の中ではGAP SYSTEMの人ですので
CD「うしろめたい気持ち」の中の1話、「蛇含草(じゃがんそう)」を思い出さずにはいられません。

冒頭に挿入されるラジオの落語番組も山寺本人でしょうし、
話自体も落語「蛇含草(じゃがんそう)」が前提の話なんですよね。
最初聞いたときは蛇含草を知らなかったので意味がわからなかったんですけども、
わかればなるほど納得、リスナーに落語の知識を要求するすごい話でしたね…
(94~5年当時の声優ラジオを聞く層がそこまで理解していたのか?してないだろうなぁ)